看護師が感情労働から心を守るためにやるべきこと

どんな時でも患者を最優先に考えなければいけない看護師は、感情を抑えて仕事をしなければいけない感情労働の職種です。感情労働の職種では、不安や怒りの感情は表に出さず、常に相手を気遣いながら仕事をこなすことが求められます。感情労働を続けることで、心身に次のような悪い影響を与える場合があるため注意しましょう。

看護師が感情労働が原因で引き起こしやすい状態の1つとして、バーンアウトが挙げられます。バーンアウトは燃え尽き症候群と呼ばれることもあり、一生懸命感情を抑えて働いた後に突然「働きたくない」という負の感情に襲われてしまう症状です。無我夢中で働き続けていた分、心身が受ける反動が強くなります。感情労働である看護師の仕事は、患者の気持ちを良い状態へ導くことを最優先に考えて動くため、看護師の精神が勢いよく消耗され、虚無感を生んでしまうのです。

看護師がバーンアウトになってしまった時には、日々の仕事に向き合う自分の行動を見つめ直す必要があります。責任感が強く完璧主義である人ほど感情労働からのストレスを受けやすく、バーンアウトになりやすいです。そのためバーンアウトになってしまう看護師は、あまりにも心身を休める時間が少なすぎる傾向があります。

休日出勤や残業を続けるうちに感覚が麻痺し、「自分は人より努力できていない」「あの人も頑張っているのだから自分も頑張らなければいけない」と思い込んで無理をしてしまう看護師も多いです。仕事への意欲が低下するのを防ぐために、看護師として働く際には日頃から意識して心身を休めるようにしましょう。